
足のしびれで当院に来院される患者様の症状から検査・原因と、症例に合わせた施術をご紹介します。症例報告と似たような症状でお悩みの方は、改善される可能性がありますのでお気軽にご相談ください。
2~3週間ほど前から足のしびれを感じています。
右足にビリビリとした耐え難い痺れがあり、腰痛も感じます。
最初はなんとなくしびれる程度でしたがだんだん強くなってきました。
整形外科に行きましたが、ヘルニアの可能性があると言われ、牽引とマッサージを受けに1日おきに病院に通っています。
家では極力安静にしているようにと言われ守っているのですが、なんだかますますひどくなっている気がします。
今回の検査では、下記の症状が見られました。
仙腸関節という骨盤の関節はとても機能障害を起こしやすい関節です。
ぎざぎざとした関節面で、特に男性では年齢と共にその関節面のなめらかさが減少し、可動域の制限が起こります。
ここに強い負荷や長期間の負荷がかかり続けると、関節由来の放散痛(足に広がるいたみとしびれ)を出します。
これを仙腸関節症候群といいます。
症状としては、神経のしびれにも似た痛みとしびれが大腿~ふくらはぎの後面に起こります。
ヘルニアなどの神経根症状とは違い、必ず決まった領域に出るわけではありません。
また、筋力低下は起きないか、関節の不具合や痛みのせいで力が入りにくい程度のことが多いです。
仙腸関節の可動制限に対しアジャストメント(矯正)を加えることでかなり改善がみられます。
仙腸関節症候群とは様は骨盤の関節がゆがみ、動きが悪くなって痛みを生じた状態です。
ですので正常な動き取り戻していく必要があるため、必要以上に安静にしてしまうことは症状を悪化させます。
矯正をした後に股関節や腰部のストレッチを多めに取り入れ、積極的に動きをつけていきました。
1回の施術で痛みは半分くらいまで減りました。その後は4~5回ほど週1のペースで施術を行いほとんどの症状が改善しました。
足のしびれというとヘルニアを思い浮かべることが多いですが、実はヘルニアによる足のしびれを起こしている割合はとても低いのです。
MRIを撮ってみると案外多くの方がヘルニア(椎間板の突出)を認めますが、それが神経を刺激しているとは限らないのです。
仙腸関節の不具合などはMRIには写ってこないため、画像診断だけでは不十分なことも多いです。
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